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ヤバい社会学

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ヤバい社会学 ヤバい経済学 [増補改訂版] ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する 世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ) ソウルフルな経済学―格闘する最新経済学が1冊でわかる 連邦刑務所(プリズン)から生還した男―FBI囮捜査と日本ヤクザ 予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
ヤバい社会学 ヤバい経済学 [増補改訂版] ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世.. 世界は感情で動く (行動経済学.. ソウルフルな経済学―格闘する最.. 連邦刑務所(プリズン)から生還.. 予想どおりに不合理―行動経済学..      


ヤバい社会学

[ 単行本 ]
ヤバい社会学

・スディール・ヴェンカテッシュ
【東洋経済新報社】
発売日: 2009-01-16
参考価格: 2,310 円(税込)
販売価格: 2,310 円(税込)
 Amazonポイント: 23 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,108円〜
ヤバい社会学 ※一部大型商品を除く
スディール・ヴェンカテッシュ
カスタマー平均評価:  4.5
一日だけのギャング・リーダー
ベストセラー「ヤバい経済学」の1章「マフィアの経済学」部分を実際に体験した社会学者が書いた本。 シカゴの黒人貧民窟ロバート・テイラー・ホームズ団地の一部を仕切るマフィアのボスJTとの出会いを通じて、10年にわたって団地に入り込み、団地内の社会構造、マフィアの経営学を初めて明らかにした。 内容は、社会学的な考察というより、あるナイーブな青年が別世界に飛び込み、それまでなら知り合うはずもなかったギャングのボスJTと出会い、いさかい、強い連帯感が生まれ、そして別れる、という友情モノの筋。それにJTの手を借りつつ手探りで団地内の人間関係を築き上げ、今まで誰もなしえなかった「貧困層の集まる団地での社会学」という論文を書き上げる、という成長物語的な要素がからみあった作品。 特に、団地内の複雑な権力構造について、手痛い失敗を繰り返しながら探し当て、一級品の社会学的データを手に入れるまでのくだりは興味深い。 ここに出てくるマフィアの実態とか社会学的分析は「ヤバい経済学」で述べられているので、この本での新味はなく、成長物語として読むのが吉。
若き社会学者、ゲットーに飛び込む
本書は社会学に関する書物であるが、 青春の思い出を振り返った回顧録である。 1980年代の終り、 シカゴ大学の大学院生、 社会学者の卵であるスディールは、 現地調査の訓練に、 偶然にシカゴ最悪のゲットー、ロバート・テイラー・ホームズ団地を選ぶ。 そこでギャングのリーダーJTと出会い、相互理解と友情を育んでいく、 一言で言うと、そういう話である。 団地に通うようになったスディールは、 ギャングのJT、T-ボーン、自治会長ベイリー、警察官レジー。 浮浪者や売春婦など底辺の人たちと信頼関係を結んでいく。 多くの登場人物の表と裏が読み進めていくうちに分かってくる。 その事情は複雑だ。 助け合いと裏切り、暴力といたわり。 金が絡みながらすべてが回っていく。 スディールがそれらを初めて目にする時、必ず矛盾を感じ迷う。 そこが青春小説を読んでいるような爽快感がある。 ギャングの出入りを筆頭に、 ヤバいゲットーの中で告ぐ次と起こる犯罪や貧困の場面、 スディールが果たして無事にゲットーから足抜け出切るか。 回顧録なのにストーリー展開から目が離せない。 読み物としてエンターテイメントになっている。 面白い! コミュニティについて考えさせるのも、 本書の特徴だ。 ギャングはコミュニティの一員であり、 絶対的な悪というのでもない。 地域の治安を守り、弱者を保護し、娯楽を提供してるのだ。 そこにおいて自治会、警察、教会などと協同している。 日本では崩壊して久しいコミュニティのあり方を考えた。 良書です。
あくまで回顧録です
邦題にだまされて買う人もいると思うけれど、これは社会学の本ではなく、社会学者による回顧録です。だからアカデミックな視点はない。これは著者の意図でしょう。しかし、アメリカの貧しい黒人の生活やギャングの実態はよく描かれています。ギャングの話がメインになっていますが、日本のヤクザの話とあまり変わらないように思います。むしろ、行政から見放されたゲットーというコミュニティにも、それなりの知恵とルールがあることの方が興味深いです。何とか貧困から抜け出そうと夢を持っている人たちもいますし、助け合おうとしている人たちもいます。逆に、コミュニティを食い物にしている人もいる。こういう話は、実際にヤバイ橋を渡らなければ書けません。『ヤバい経済学』とは別物ですが、おもしろい本だと思います。
単なるエスノグラフィにあらず
 シカゴのギャングがいかにとんでもない人たちか、といったエピソードを読みたい人は他の本を読んだ方がいい。またギャング組織や地域住民の自治などについて、社会学的な知識を得たいのならば、ヴェンカテッシュの学術的な文献を読んだ方がいいだろう。この本はギャングのボスと知り合ってエスノグラフィックな調査をはじめた、インド系でベジタリアンのシカゴ大の院生という一人のナイーブな若者が、自分の知らない世界を体験させてくれた人たちのことを、後年になって愛情をもって描いた、人の心を動かす作品だからだ。  この本ではギャングだけでなく、ゲットーの住人たちも、人を全く信用せずに、自分の利益だけを考えて生きている存在のように描かれている。それは資本主義と家父長制の負の側面を凝縮したような環境ともいえるものだが、その渦中に飛び込んだヴェンカテッシュは、さまざまな形で彼らに翻弄されながらも、人間的に成長することになる。しかしこうした関係は一方的なものではなく、ギャングのボス、JTとの不思議な絆に象徴されているように、ヴェンカテッシュの純粋な言動によって彼らの側にも何らかのポジティブな影響があったように思える。殺伐とした人間関係を描きながらも、心の奥がどこか温かくなったのは、そんなところに原因があるのかもしれない。  
命知らず
よくもまぁ、こんなことをやったものだとまず感心する。そうそう誰でも出来るものではない。 私自身以前、シカゴ市内に仕事の都合で住んでいたことがあるのですが、ゲットーに住む黒人 たちに近づいてみようなどどまともな人なら誰も考えないことでしょう。 彼らの言葉は汚く、そもそも早口の黒人英語など我々東洋人にはなかなか聞き取れもしない。 それにしても裏の社会がこれほど凄まじいとは? 警察もギャングと癒着しているような現状。 裏社会のシステムの中で必死に生きる人々が綴られていく。 読んでいて自分の知らないことを知るという面白さはあるのですが、どうしても只の体験記 という次元を出ていないようにい思います。社会学者としての視点で書かれている部分がもっ とあったら良かったのではと残念に思います。 それにしても、この人の命知らずな行動力にはただただ感服します。

ヤバい経済学 [増補改訂版]

[ 単行本 ]
ヤバい経済学 [増補改訂版]

・スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー
【東洋経済新報社】
発売日: 2007-04-27
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 2,100 円(税込)
 Amazonポイント: 21 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,371円〜
ヤバい経済学 [増補改訂版] ※一部大型商品を除く
スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー
カスタマー平均評価:  4
統計で社会を見る
アメリカの社会の特に負の側面(犯罪、事故、経済格差)等について、統計を活用し分析して おり大変楽しめます。 子供のいる家庭では銃よりもプールでの事故のほうが多い。名前は裕福な家庭から流行が始まる。 等日本人には見えていない内容が多く、アメリカ社会の断面を浮き彫りにしています。 また、冒頭では日本相撲の千秋楽で七勝七敗の力士の勝率がいかに高いかを解説しています。 しかし、これは近年流行の行動経済学というよりも社会学に近く、表題にはやや疑問を感じます。
アッ、と驚いた視点
個人的に犯罪率減少は中絶合法化の章が一番好きですね。 そんな視点があったかーという感じで思わず唸りました。 正直この章とヤクの売人の章以外は理屈臭くてウザったいんですがこの「犯罪率減少のカラクリ」の章は一読の価値アリ。 目から鱗が何個も飛び出ますよ。
それほど…
私の周りでも、「ヤバい経済学」の評価は高く、事実このレビューでも評判は良いみたいですが…。 私にはこの本の面白さが今一、伝わってきません。どこが「ヤバい」のか。暴露本とも違いますし。 著者も外国の方であり内容も外国の事柄のために、外国の本特有の言い回しが気になったり、ピンと来ません。周りから一目置かれる本の厚さとタイトル、そして著者の名前。また、値段の面でも大学で使ってる教科書並みなので、この本が受けているのは本当に世界の情勢に長けてる教授の様な方々か、ちょっとしたインテリぶっている人のどちらかだと感じました。
翻訳にも色々気を使っていると思う
 人間の行動の根本にはインセンティブと言う考え方があり、経済的・道徳的・社会的に得をする方向に動く。これは情報から読み取ることができるのだけれど、情報には不平等さがあり、損をする人も生まれる。情報から読み取る際には、通念を取り払い、物事の相関と因果関係を正しく見極める必要がある。以上の様な思想に基づき、一見すると馬鹿馬鹿しいと思えるような疑問を次々と連想ゲームのように取り上げ、あらゆる解析手法を使ってデータから解き明かしていく。全くバラバラの話題なのだけれども根底には思想的統一性があり、まるで口述筆記したかの様なくだけた文体でつづられている。  解き明かした疑問の中にはかなり物議をかもす話題もあり、中絶の容認が犯罪率の低下を招いたとか、生徒のテスト結果で学校の評価をするようにしたら教師の不正が増えた、がそれに当たる。相撲の八百長に関する話題(7勝7敗と8勝6敗の勝率は前者が圧倒的に高い、など)は、感覚的にはあるかな、と思っていることを裏付けている。  学術書と言うわけではないのでこの本の中だけで得られた結果を検証するのは無理だけれど、こういう考え方があると言うことを啓蒙するのには役立つと思う。
実証研究ってすごい!
経済学の実証研究という方法を用いて、おもしろおかしく常識とその裏にあるものを解説している。文章は、話し言葉で書かれている場所もあり、経済学の本にないくだけた感じで読みやすい。しかし内容はしっかりしていて、しっかりとした実証に基づいていている。人間がいかに通念に惑わされているのかを痛感させられる。内容がアメリカでの実証研究であるために、アメリカ的な事象、銃による死亡率とプールでの死亡率など日本にはあまりなじみのない内容になってしまうが、内容よりも人間が実際に行動する際に陥っている「通念への信頼」を確かな根拠を持ってはねのけていておもしろかった。

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する

[ 単行本 ]
ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する

・スティーヴン・レヴィット ・スティーヴン・ダブナー
【東洋経済新報社】
発売日: 2006-04-28
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 326円〜
ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
スティーヴン・レヴィット
スティーヴン・ダブナー
カスタマー平均評価:  4
一番エラいのはあなたです!
まったくもってヤバい経済学の本であって 経済のことなんかちーとも書いたらへんやん 利息のことも 株式のことも 債券のことも 貿易収支のことも GDPのこともなあんも… ん??、出てきたのはクラックの相場くらいかな?! それでもとにかく面白い!本なのだ 敢えていえば社会科学的な調査データの裏読みの解説とでも言おうか 最終章にある通り「現実の世界で人がどんな風に動くかについて、筋の通った考え方をする」ということであり それもテーマは思いっきり、そう、面白くてヤバいのだ 中絶の合法性とか、クラック相場とギャングの数とか とりわけほおお、だったのが名前のつけかた 常日頃からNBAの選手には変わった名前が多いなあ、と思っていたのだけれど アフロ=アメリカンの名付け方は白人とは歴然と異なる、というデータがちゃあんとあるのだそうだ 赤ん坊の名付け方ひとつにしても、親の年収、教育レベルなどのブレイクダウン要素によって様々に異なる顔を見せる データを読むのってほんとうに楽しい で、 何たって一番凄かったのは翻訳の上手さ! シカゴ南部のクラック売人のアタマが使うのは 思いっきり大阪弁なのだ カブス・ファンのあの単細胞的爆発乗りはいっつも甲子園バックネットをホーフツとさせていたけれど 私のその感覚は当たりだったのだ まあ、実にぴったりですのよ そして監訳者である望月衛氏のプロフを見ると 金融屋さんじゃありませんか 下訳をやった方(いるはずだ)ご苦労さまでした あなたがいっちゃん偉いです
ヤバい面白さ!
相撲の八百長といった生活のちょっとヤバいあたりを経済学でえぐってみた快作です. データはうそをつかない. といったポリシーで 本音と建前(というか思いこみ)を見極めていっています. (とはいっても データはうそをつかなくても, データを選ぶ人間はうそをつくのですが). 客観性を重視しているところが科学的でクールです. 知的に面白く読めました. 経済学 といっても統計や標本といった一部分を使っているだけなので, この本をきっかけに経済学を勉強してみたい, と思わせるパワーがあるというところも ポイント高いです. 高校生以上の人にお薦めです. # サブタイトルですが, 悪ガキ教授というのはなしかなと. 汚点です. # あと最後の名前の羅列もなしでもよかったです.
データ読みの限界
本書は社会科学的なものの見方で貫かれている。 原著タイトル通り、物事の背後関係を抉ろうとしている。 子育ての基本は背中=親自身の経歴(221-222頁)。 であるなら、 企業における部下の訓練は上司の経歴それ自体で足りるか。 著者自身も吐露しているように、 どんなに親のプロフィールを調べてみても、 子の成長経路を説明することはできない(269頁)。 したがって、企業者(entrepreneur)の起源を、 統計的データから解明することもまた不可能である。 ここが経済学の限界でもある。 統計的データをいくら洗ってみても、 過去の趨勢の説明に終始するほかはなく、 創造的破壊の議論とは一切無縁である。
確かにいろんな意味で「ヤバい」本
「経済学とは突き詰めるとインセンティブの学問だ」 第1章の冒頭に語られているこの言葉が、この本の本質を端的に表しています。 「経済学の本」というイメージで読み始めると確かに面食らいますが、ズルをしたがる学校の先生と7勝7敗の力士の共通点にみるインセンティブ、子供の名前と学力のデータをもとにした相関関係と因果関係の違いなど、具体的でかつ俗物的な事例を挙げて「経済学」の名のもとに論破していきます。 著者は意図していないでしょうが、数字の捉え方という点で、例えばマスコミが多用するデータをそのまま鵜呑みにすることなく多面的に見るべき、という示唆も与えてくれていうように思います。 原著は読んでませんがほどよくスラングっぽく訳された文章も、軽い気持ちで読むことを促してくれます。 著者の切り口と訳者の味付けで大変楽しめる読み物に仕上がってます。肩肘張らずに読むことをオススメします。
ヤバい経済学だと!?
ウィットに富んだ鋭い視点で経済に切り込む、 なんだかとてもワクワクしてしまいました、 相撲の部分はあーあーとおもってしまったw P101の3行目に吹き出してしまった、女性が強いのは万国共通なのですね。。 P188あたりにある見解は、狂牛病で亡くなる確立より店に行って帰ってくる間に車で事故死する確立の方がはるかに高いというようなことを依然考えていたことがあったので、あーそりゃそうだな、と納得しました。 物事の本質を見抜けずに騒ぐことほど愚かでみっともないことはない。 またこの手の本にしてレビュー数と評価がものすごく高く皆様のレビューを読むのも勉強になりました。

世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ)

[ 単行本 ]
世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ)

・マッテオ・モッテルリーニ
【紀伊國屋書店】
発売日: 2009-01-21
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,000円〜
世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ) ※一部大型商品を除く
マッテオ・モッテルリーニ
カスタマー平均評価:  4
経済行動学のオモロネタ・トピックス
行動経済学の非常に興味深い、面白いトピックスを満載しています。 それと共に如何に人間は非合理な行動を伴うかを痛切に感じます。 例えば「コンコルドの誤謬」。これはサンク・コストと言い換えた方が解かり易いでしょう。 映画館へ友人と一緒に行った場合、お互いにつまらないと確認しても、友人は その映画館を途中から出たがらない。それは折角映画のチケットを払ったのだから つまらなくても最後まで観ようよという考え方だそうです。 しかし同時にその映画を最後まで観る事はその時間まで犠牲にしているので非合理です。 やはり立ち去らなくてはならない。 またフレーミング効果と言うものがあります。 これは学生時代の夏休みでも海外旅行でもいいのですが、期間の半分を過ぎると 突然早く感じる!あの効果のことです。 もう半分しかないと考えるか、まだ半分と考えるかで物事の判断が相当変わってきます。 これを行動経済学として捉えています。 人間は基本的に合理的な面はあっても、どうしても非合理な面もなくならない。 これは人間が経済学を生み出す前から進化の過程で培われたものがかなりあるためです。 それ故今回は経済行動学に脳科学の要素までを網羅して そこから新たに検証しています。 締めくくりはミラーニューロンです。行動経済学の本を初めて読む方から脳科学の 最新の成果を経済学へ発展させて取り入れた方まで大いに推薦できます。 本書の著者の前著以上に内容はあります。
訳が酷くて萎える
読んでいると、ところどころで「?」が付く。 折角の内容が台無し。 マトリックス(映画)の引用は完全に誤訳じゃないかな。意味が通じない。
「脳の罠」回避法
ベストセラー「経済は感情で動く」に続く第2弾。今回も行動経済学の 観点から、判断の裏に潜む「脳の罠」について詳述する本です。飲み屋 で話す小ネタが満載。前書とかぶっている点も多いけど、エピソードや 事例が豊富なので今回も楽しめます。 ヒューリスティクス(直感ですばやく結論を出す方法)における非合理 な判断や意思決定について、「代表性」「利用可能性」、「固執性」の 切り口から、「脳の罠」の解説が進みます。アンカリング効果、予言の 自己成就、ピークエンドの法則、コンコルドの誤謬、フレーミング効果、 確実性効果、注意の焦点化効果、大数/少数の法則、、、 「基準値の誤り」ではこのフレーズが特に気になりました。 「もう一度数字が意味する背景や前提について思いをめぐらせよう」 結構、罠に引っかかっている自分に気付かされる本です。
わかりやすく面白い
「世界は感情で動く」というタイトルは、やや大袈裟ながら、 内容はわかりやすく、かつ面白く読める。 さまざまな実例を挙げて読者にも考えさせる工夫がなされていたり、 専門用語が欄外に抜き出されて説明されている点など、良書として 評価できる点がたくさんある。
人間の本性をわかりやすく解説
前作同様、人間の本性を世の中の出来事と関連付けながらわかりやすく解説しています。また、キーワード解説もついており、本文のストーリーとのバランスもいいと思います。 さらに脳科学・神経科学の発展に歩調を合わせ、この領域の知見を(全てにではないですが)取り込んで解説していますので、より人間の本性を明らかに見せてくれます。 例えば、快と不快は、よく同一直線上の対極に置かれたりしますが、各々の発生元となる脳の領域が異なることがわかると、同一直線上の対極に置くのではなく(別々のものですので)、2軸のマトリクスに置く必要があるということがわかってきます。 心理学の知見によって、これまでの経済学に大幅な見直しを要求しているところは前作と同様ですが、脳科学・神経科学の知見によって、これまでの心理学にも見直しを要求しているところもあります。 心理学をブリッジとして当面活用しながらも、いずれ経済学と脳科学・神経科学が融合する(既に神経経済学という領域が生まれていますが)ことで、より世の中の捉え方が適切に(但し複雑なものにはなるでしょうが)なっていくことでしょう。 但し、これらの本性を踏まえて上手く世の中と渡り合っていくためにどうすればよいか、については、多少の解説はしているものの、本書でも述べられているように決して容易ではない、というのが結論です。 すなわち、常に論理的な分析(確率や統計を活用しながら)をし、またその時々の自分自身の感情を見つめ、本書で述べられている本性が姿を現しているかどうかを確認したうえで、適切な判断をしましょう、というのが解決策なのですが、なかなかできるものではないでしょう。 ただ、認知科学オンリー(感情を取り扱わないということ)の学者・著書とは異なり、これが非常に難しいことだと著者は認識していますので、まだ許容できるものだと思います。 前作「経済は感情で動く」やダニエル・ギルバートの「幸せはいつもちょっと先にある」などを併せて読むと、より人間の本性がわかるようになると思います。何れの著書もわかりやすく解説(但し、決して内容に手を抜いていません)していますので。

ソウルフルな経済学―格闘する最新経済学が1冊でわかる

[ 単行本 ]
ソウルフルな経済学―格闘する最新経済学が1冊でわかる

・ダイアン・コイル
【インターシフト】
発売日: 2008-12-05
参考価格: 2,415 円(税込)
販売価格: 2,415 円(税込)
 Amazonポイント: 24 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,000円〜
ソウルフルな経済学―格闘する最新経済学が1冊でわかる ※一部大型商品を除く
ダイアン・コイル
カスタマー平均評価:  4.5
経済学は黄金期
 エコノミストとしての立場から、経済学に対する批判に答えようとする試み。過去30年ほどの経済学の進歩と潮流を示しているため、結果的に20世紀の経済学史となっていて興味深い。くわえて、ウィットが効いていて読み物としても面白い。 成長は搾取によるものか、地理によるのか。なぜ先進国にキャッチアップする国とそうでない国があるのか。“ワシントンコンセンサス”は悪で、どんどん財政支出をすれば問題は解決するのか。そして、金融政策で景気は回復するのか。我々の身近なテーマも顔を出し、それに対する最新の経済学者のスタンスが述べられる。非常にお得な一冊。
最新の経済学
ポップなタイトルと装丁の本ですが、中身はここ20年ぐらいで躍進している最新の経済学を紹介しています。 経済学の世界での新たな動きは、行動経済学や進化経済学等を少しかじっていましたので多少は知っていたのですが、経済学の革新がそれだけではなく、かなり大きく動いていることを知らされました。 1000年以上にわたる経済統計データの収集といった地道な作業と、コンピュータの駆使という最先端技術の活用、また実験経済学といった手法の発達、そしてこれまでの主要な経済モデルとの融合があいまって、既存の経済理論の修正を含めた新たな発見が生まれているようです。 また、経済学の領域を超えて、心理学や脳科学・神経科学や社会学、政治学、文化学などの関連する領域の知見を受け入れ、取り込みつつ、既存の経済学との接点を見出し、融合しようとしています。 更に、これまで静的といわれてきた(というよりも時間軸のある瞬間だけを捉えてきたのでしょうけれど)経済学に対して、本書は複雑系理論や進化理論の知見を活用して動的な経済学に仕上がっています。 そのうえで、経済成長、貧困解消、人の幸福といった社会における重要な課題をテーマに掲げ、上記の知見を駆使して解決方法を提示しています。 これらによって、主義・思想ありきの科学とはいえないこれまでの経済学が修正・淘汰されていくだけの適切かつ力強い経済学が提示されています(実際には主義・思想ありきの経済学は早々なくならないとは思いますが)。 あと、参考文献もしっかりと掲載されていますので、更に興味のある方にも親切なないようとなっています。 なお、表現が平易ですのでわかりやすいのですが、本書で採用されている知見について多少の知識がないとなかなか読み進めることは容易ではないと思います。 これから経済学を学ばれようとされている方にとっては最初の1冊として、また知識の拠り所として有益な本だと思います。また、既に経済学の世界にいる方にとっても更に経済学を役に立つ学問とするための研究に向けての良書だと思います。あと、ビジネスに携わる方にとっても世の中の見方を豊にするためには格好の書籍だと思います。
現代経済理論のフロンティア―雄大に俯瞰する豊かな理論研究の諸成果!
  原著の主題はThe Soulful Scienceであり、Economicsという言葉を用いていない。ただし本書の内容はサイト案内が指示するように、現代経済理論のフロンティアを扱ったものだ。1980年代以降の経済学は「長足の進歩」を遂げたと宣言する著者によれば、心理学や社会学、法学、政治学といった経済学以外の「社会科学」諸分野との緊密な連関がその進歩に深く関与しており、その点を考慮してあえて「science=科学」なる概念を採用したのだろう。幅広く最新の学術文献を駆使しての壮大なストーリーは、ジャーナリストとしての力量を遺憾なく発揮している。   本屋に立ち並ぶ「○○の経済学」(たとえばそこには、組織、情報、制度、開発、行動そして実験といった言葉が入る)が横行闊歩する状況に、ある種の胡散臭さを感じ取る人もいるかもしれない。「それは流行なのか」、あるいは「経済学はこうも多くの種類があるのか」など印象は多様だ。現代経済理論はどこまで進んだのか、そのフロンティアを概観すべく本書は優れたナビゲーターとして機能する。単なる「印象」や「直感」は本書を通じて、多少とも学問的に基礎付けられるのではないか。一人で細分化された経済学の現状を俯瞰するのはなかなか困難だ。本書はそんな困難を見事に打ち破ってくれる活力に富んだ理論書。有益・刺激的であり、そして知的な作品である。   これからの経済学の行方、そしてあり方を模索する際にも本書は含蓄に富む。巻末で提示されている、「競争市場の研究ではなく、何百万もの個人的決定の集合体としての社会を、歴史や地理や人類の進化史によってかたちづくられた特殊なコンテクストにおいて理解すること」(359頁)が、「経済学とは何か」なる問いに対する統一的見解であるという認識(その妥当性を含め)をより一層深めるべく、私なりの考察を重ねたい。お薦めの現代的好著の登場である。訳文も周到。
自己満足的な経済学
最近の経済学は昔よりは多少良くなってきていることは事実であろう。しかし、根本的なところで新古典派的なものから抜け切れていないところがある。確かに、経済学の最前線を簡単に理解させるという意味はあろうが、根本的には経済学は無力だという側面にあまりにも楽観的だと言えよう。経済を理解するには正統派的な経済学から入っても難しいという現実から目をそらしたい人、とりわけ経済学者、にとってはここら当たりが良いのかもしれないが、決して経済を理解するという本当の意味では参考にはならない。
経済学の最先端を概観できる一冊
経済成長論、開発経済学、実験経済学、神経経済学、行動経済学、情報経済学、ゲーム理論、ソーシャル・キャピタル、計量経済学など、幅広いトピックについて経済学の最先端の議論をまとめた本です。筆者いわく、経済学は「新発見の黄金時代」を迎えており、経済学が非常にエキサイティングであることが概観できます。  経済学は多くの分野において非常に専門化が進んでおり、上記のトピックなど先端の研究に触れるためには、基礎的な勉強にかなりの時間を費やす必要があります。例えば、経済学が新発見の黄金時代を迎えている要因として本書で強調されている要因として、コンピュータ能力の向上によるデータの分析可能性の拡大や、計量経済学、とりわけミクロ計量経済学の発展、シミュレーション技術の開発などがありますが、学部ではこういったスキルの習得までたどり着くことが難しくなっています。  こういった要因から、学部レベルで教えられている経済学と最先端の研究との間に小さくない乖離が生じてしまい、学部だけでは経済学のもっとも面白い部分に触れずに終わってしまうことが通常です。本書はそういった最先端のトピックについて非常に手際よくまとめられています。トピックの選択については若干偏りもあるかと思いますが、経済学を勉強し始めたばかりの大学生などにお勧めの一冊です。

連邦刑務所(プリズン)から生還した男―FBI囮捜査と日本ヤクザ

[ 単行本 ]
連邦刑務所(プリズン)から生還した男―FBI囮捜査と日本ヤクザ

・山平 重樹
【筑摩書房】
発売日: 2008-12
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,100円〜
連邦刑務所(プリズン)から生還した男―FBI囮捜査と日本ヤクザ ※一部大型商品を除く
山平 重樹
カスタマー平均評価:  4
映画好きには面白い
 映画やテレビに出てくる刑務所が、フィクションの世界だけではなく、現実に有るんだなと驚いてしまった。読み出したら終わらない、時間を空けていっきに読むことを進めます。

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

[ 単行本(ソフトカバー) ]
予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

・ダン アリエリー ・Dan Ariely
【早川書房】
発売日: 2008-11-21
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
 Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,310円〜
予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 ※一部大型商品を除く
ダン アリエリー
Dan Ariely
カスタマー平均評価:  4.5
あの時はそれが最高の考えだと思ったの!
 伝統的な経済学は、人間に十分な情報を与えれば経済合理性に基づいた正しい判断を下す、と言う前提に基づいて議論を展開する。しかし、人間はどんな状況でも正しく合理的な判断を下せるわけではない、ということを主張するのが行動経済学だ。  本書では、"無料"商品を目の前にした場合の判断の誤りや、性的興奮時の衝動、ビジネスとはあまり関係ない飲み会の費用を経費としてごまかす心理など、章ごとに身近な題材を取り上げ、実験により検証し、分かりやすく解説している。文体も読みやすいので、苦心なく読めると思う。  本当に身近な題材なので、おそらく読者自身も経験したことがあるであろう不合理な判断を思い起こすことになるだろう。(ボク自身もそうだった!)  冷静に考えることができれば絶対にしない判断なのに、何故かその状況に置かれると必ず間違ってしまう。そもそも人間はそういう風に出来ているという事を自覚することで、誤りを回避するための一助になると思う。
誰でも知っていることを大げさにいう真理
幾つかの実験は示唆に富む。 が、くだらないものも数多い。 少し例をあげよう。 「性的興奮の影響」。 性的興奮状態にある人は、理性的でないし、不道徳で大胆な行動を取りがちであることが確認できた、という。 だが、そんなことは中学生でも知っている。わざわざ本で発表するほどの事実ではない。 次に「ゼロコストのコスト」。 簡単にいうと、次のような実験である。 往来の多い場所で高いチョコを大幅に値下げし、安いチョコを少しだけ値下げして売る。 約7割が値下げ幅の大きい高いチョコを買い、3割が安いチョコを買った。 そこで、次の実験では高いチョコをさらに値下げし、安いチョコは無料にした。 すると、比率が逆転した。 この事実で、高いチョコのほうが定価ベースでは値下げ金額が大きいのに、人間の行動はやはり合理的でない、と結論づけている。 だが、この論理展開には重要な視点が欠けている。 少し考えれば分かる。 同じ購買層の選択行動が逆転したのではない。 最初の実験の参加者は、金を払ってもチョコを買う積極的な人達だ。 しかし、背後には、 「どちらのチョコも選択しない。(今現在、金を出してまで食べたいと思わない))」 と素通りした購買に消極的な人達が多数いたはずだ。 この人達は、無料になったことで 「金を出してまで食べようとは思わないが、タダなら手にとろう」ぐらいのことはする。 極めて合理的な結果だ。 無料にしたことで購買には消極的だったグループが刺激され、購買層が変化したのだ。 だが、この実験では、このファクターが完全に無視されている。 筆者が主張するように個人の選択の変化もあるかも知れないが、その影響はずっと小さいだろう。 筆者は気づかないようだが、こんなことは、どの企業でも知っている。 だから、無料入会キャンペーンなどで、潜在客の掘り起こしをはかっているのだ。
日常的実感と実験精神
今取り組んでいる研究テーマにあいた鍵穴のいくつかに形が似たヒントが複数散りばめられていました。お買い得の一冊になりました。それぞれの読者が、それぞれのテーマに当てはめて何かしら気付きを得られる可能性を感じました。 筆者自身が行った大学キャンパスでの実験の数々が強い説得力を持っているのでしょう。類書に比べてひとつひとつの話題の切れ味が違い刺激的になっています。 「経済学における常識」と「現実」の乖離の指摘は痛快ですが、ふと考えて見ると、その「現実」は私たちの日常的実感とかけはなれたものではありません。「経済学では人は合理的に行動するもの」という仮定が、現実の近似としては粗すぎることの裏返しをしているだけだという見方も可能でしょうか。まず多くの方が自分自身の行動が合理的でないことを知っています。 力学で実際には空間的な大きさを持った物体を「質点」として近似するときには、その近似の限界を十分に意識しているように思いますが、経済学の世界でこのような試みが関心を呼ぶということは、最初の近似に対する態度に差があるということかもしれません。ただ、繰り返し教育されるうちにその差に気付かないように毒されてしまうのでしょう。
行動経済学の好入門書
この本で取り上げている「行動経済学」は最近一番気になっている分野。「いつも最適な選択をする合理的人間」を前提にした今までの経済学と比較して、 「論理的ではなく、しばしば非論理的な判断をする人間」 を前提にしたこの行動経済学。 特に判断基準がなかったり、頭が足りなかったりしてランダムに間違えるのではなく、 「あるケースではいつも間違える」 あたりに焦点を当てている。 ・なぜ人々は「無料」に強く惹かれるのか ・なぜ松竹梅の選択肢があると人々は「竹」を選ぶのか などなど、人がどんな時に「バイアスのかかった判断」をするかを、キャンパスや街のレストランで社会実験を繰り返して実証している。学術本の体裁ではあるものの、個々のバイアスのかかり方についてわかりやすく説明していて、ビジネスのヒントとしても十分使える。
心理実験
 行動経済学と銘打たれた本を初めて読んだが、要は心理学の中の損得に関する行動の事例なんですね。バブル期にイタリアのブランドスーツを、「へー、こんなペラペラのスーツが50万円!…じゃ下さい」という人がいたり、奇抜な内装に変更したマンションが改装前の倍の賃貸料で95%の入居率に上昇したりと、「非合理的なモノが売れる」ケースは耳にしたことがあった。人々は必ずしもモノの価値を正確に計算するわけではなかったり、損するとわかっていても行動に出てしまう、と知ってはいたが、本書のように心理学的実験で立証されるとまた面白い。 ・AとBの比較ではなかなか決められなかったことが、Aより劣るA'をそこに混ぜて3択にするとAを選びやすくなる ・同じ行動がお金をもらうと「仕事」になり、お金を払うと「遊び」になる ・「無料」のオマケに惹かれて非合理的な行動に出てしまう ・学生の課題は締切自由より締切が厳しい方が成績が良くなる  など、著者とそのグループがさまざまな心理実験(よくMITの学生が実験台になる)を繰り返した結果が解説されている。内容は真面目なものだが、著者のユーモアと周囲の人に対する愛情溢れる文章で、最後まで楽しく読めた。  さしあたって広告やマーケティングに携わる人、興味のある向きにはうってつけの一冊ではないか。  

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 更新日 2009年7月11日(土)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク