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経済・社会小説

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事の成るは成る日に成るにあらず―アサヒビールの奇跡 小説・中条高徳 新リア王 上 オレたち花のバブル組 金融小説 ダンテスからの伝言 K後継―流通革命・男たちのドラマ アジアの隼 (講談社文庫) 小説 古河市兵衛―古河グループを興した明治の一大工業家 飛竜の如く―小説・五島慶太 (光文社文庫) 小説 防衛省 ハゲタカ〈上〉
事の成るは成る日に成るにあらず.. 新リア王 上 オレたち花のバブル組 金融小説 ダンテスからの伝言 K後継―流通革命・男たちのドラ.. アジアの隼 (講談社文庫) 小説 古河市兵衛―古河グループ.. 飛竜の如く―小説・五島慶太 (.. 小説 防衛省 ハゲタカ〈上〉


事の成るは成る日に成るにあらず―アサヒビールの奇跡 小説・中条高徳

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事の成るは成る日に成るにあらず―アサヒビールの奇跡 小説・中条高徳

・内田 英之
【産業新潮社】
発売日: 1998-12-10
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 通常6〜9日以内に発送 )
中古価格: 500円〜
事の成るは成る日に成るにあらず―アサヒビールの奇跡 小説・中条高徳 ※一部大型商品を除く
内田 英之
カスタマー平均評価:   0

新リア王 上

[ 単行本 ]
新リア王 上

・高村 薫
【新潮社】
発売日: 2005-10-26
参考価格: 1,995 円(税込)
販売価格: 1,995 円(税込)
 Amazonポイント: 19 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 515円〜
新リア王 上 ※一部大型商品を除く
高村 薫
カスタマー平均評価:  4
難解すぎる
「リビエラを撃て」を最高傑作と思っているため、評価にはバイアスがかかっているかもしれない。「晴子情歌」で、日本人の生きかた、歴史を、歴史に登場しない人物の視点で描くことで、文学であるとともに、叙事詩のようでもある(本文が何と言っても手紙である)、という作者の手法は、今回の作品では、禅宗の教義、経、本山末寺制度への言及が余りにも煩雑、頻繁なこともあって、難解で、読みにくい。 青森(日本の農村、日本の土着的な部分を象徴しているのだろうか)の産業発展に人生をかけた政治家の人生が物語の軸になっている。リア王と同じように、上の息子には裏切られる。しかし、僧侶となった末の息子は一体コーディリアなのだろうか?主人公の栄(リア王)は、末の息子に救済されたのだろうか?物語は、結末が示されず、そのまま終わってしまったように見える。 青森の歴史、六ヶ所開発の挫折についてとても詳しい。関係者には、産業開発の歴史書としても読めるだろう。 晴子情歌が序、本篇が破なら、続編は急かしらん。楽しみ。
あらゆる意味で読む者を圧倒する小説。
読み始めるとその世界に一気に引き込まれるのだが、気軽には読み始めることができない作家。しかも大作ばかりだ。居住まいを正して読め!雑念を払ってから読め!そんな声が聞こえてきそうな作家。読む側にも緊張を強いる作家。わたしにとって高村薫とはそんな作家だ。 そんな作家が選んだ題材が政治と宗教(生臭物と精進物?)。舞台は青森。日経新聞の連載を何度か読んだ限りにおいてはミステリーの要素はなし。重そうだなぁという先入観があって長い間積ん読状態にあったのだが、読み始めると結局圧倒されっぱなしのまま上下巻を読み終えてしまった。 ただ、高村の人間観・宗教観に充分浸れたものの、一度読んだだけで理解できたという自信はない・・・。 ミステリーの要素は一切なし。政治家が実名で登場し実際に起こった出来事とリンクしている部分がエンタメ的要素といえるかもしれないが、政治の世界を描くにあたっての小道具に過ぎず主題ではない。それでもこれほどの大作を書き上げる力、そして、読む側に緊張を強いながらも一気に読ませる力、決して読みやすいとは言えないが「力」を感じる文体。いい意味での「重さ」「硬さ」を感じることのできる素晴らしい作家だと思うし、他の方が仰るとおり高村薫は「純文学」作家なのだと思う。 ただ、このまま進んでいけば、新たに獲得する読者よりも、離れていく読者の方が多くなってしまい、作品を発表する場所が狭まってしまうのではないか、という余計な心配をしてしまう。
危険高度に達するということ
 同じ時代に生きている芸術家ということで 僕は三人の人が気になっている。一人は作家の村上春樹だ。25年くらいの期間 村上と同じ時代の空気を吸いながら僕も中年になり 村上も60歳近くなった。  もう一人は映画監督の北野武だ。二作目から気になりだし ソナチネは映画館に観に行った。HANABIが ベネチアで賞を取る前の事だ。最近の北野はだいぶ変容してしまい 僕にとって少し難しい監督になりつつあるが それも同時代にお互いに生きていることの醍醐味だ。  三人目が 言うまでもなく 高村だ。  高村がサスペンス作家であると言われていることに違和感を長らく持って来た。実際 「マースクの山」を読んでいる限り かような言われ方は まずもって正当なのだと思う。但し 個人的には あまり評判にならなかった「照柿」を読んだ際に 小躍りするような興奮を覚えたものだ。「照柿」には しっかりとした純文学者としての高村の顔が見えたからだ。  それにしても 本書まで来ると 純文学としても 次第に孤高という感じが強くなっている。  題材は政治であり 宗教であるわけだ。ある意味で 極めて現代的なテーマであり ここには同時代者としての高村がきちんと見える。しかし その「語り」の特異性には すさまじいものがある。  高村の「文体」は極めて硬質だ。豪腕作家といわれるゆえんだ。しかも 本作に至っては その「硬さ」が 孤高な地点にまで行ってしまっている。ある意味で 危険高度に達しているのだと思う。とても万人向きではないし 僕も 十分打ちのめされる思いで頁をめくったものだ。  本作は サラリーマンの読む日本経済新聞に掲載されていたということは事件なのだと思う。しかも 高村と日経新聞は最後には揉めた末に連載が終わった経緯も記憶に新しい。  当たり前だ と 僕は思う。こんな孤高の純文学は 満員電車の中で 目で追うだけで読めるわけではないからだ。  高村は これからどこに行くのか。それが同時代の作家を読む醍醐味だ。
政治家を主題に据えた傑作
青森県政と地元で磐石の基盤を誇る政治家一家福沢家の政治家を描いた作品であり 政治や政治家というものを主題にすえた作品である。 物語は青森という田舎から出て来た政、務しか出来ない政治家福沢栄と、妾の息子として 陰湿な取り扱いを受け、仏の道に進んだ福沢庄野が久しぶりに邂逅し交互にお互いの体験を語ることで展開される。 作品は、政治家の仕事というものが福沢栄の語りという形を借りて詳細に叙述される。 その仕事とはどんなものか。 国会の開催日に政治家が何をするのか、地方の政治家にとって霞ヶ関めぐりというのが どういうものなのか、同じ議員でも内部の派閥や階級があり、大きな違いがあることなどが語られる。 地方におけるライバルとの鞘当や、どぶ板選挙の詳細などは読んでいて中々楽しい。 ライバルといえども構成員はお互い流動的な部分があり、一枚岩でない人間関係、組織関係が描かれていて中々に面白い。 また地方が時代の流れにあわせて大型プロジェクトを誘致しては時間がかかりすぎたり政治の都合で時代の流れに取り残されていく様が描かれ、そんなふうに 取り残されても仕事や金さえ手に入ればいいという地方の即物振りが鮮やかに叙述されていく。 そういった開発頼みに、実務的に開発を誘致しながらも、内心憤るしかしらない栄自身の内情の露土は読んでいて考えるものがある。 栄が苦労して2世議員として育てた息子も、栄の開発頼みへの憤りを理解せず、ポリシーを持たず即物的な結果さえ手に入ればいいんだという政治理念をもってしまったことへの失望などは親の悲哀であろうか、時代の流れだろうか。 作中、青森の陸奥小笠原開発という核関連事業に関わる話も取り上げられる、核廃棄物処理という長期の問題を考えず、即物的に原発誘致を行う地方への批判が展開されるが、これは作者自身の主張とも思われる。 作者は青森における貧乏と、それを解決するための開発優先主義の時代の功罪を見事に描き出している。 開発か未来への責任か、読者自身にも一考を迫る話である。 小説は小説に過ぎないので現実よりもはるかに単純化されているのだろうが それでもなお政治を主役にすえたという点は特筆に価する。 またもう一人の語り手である福沢庄野の坊さんの生活というものが、非常にわかりやすく丁寧に記述されており、それだけで他に例を見ず一読に値する。
永田町の一日、永平寺の一日、そして王たる福澤榮の絶頂
青森・西津軽の末寺にて、代議士の福澤榮が婚外子である彰之に、国会召集日のある一日を語ってみせる。そこには、青森におりながら標準語を話し、一族が当たり前のように東大へ進学する「大家(おおやけ)」を担う福澤家の、政治家としてのあり方が描かれる。 55年体制のなか、党人派として生きる榮の身辺に、永田町で渦巻く政治の渦が降りかかってくる様態が、刻銘に、それこそ登場人物の息づかいまで、余すところなく語られる。馴染みのある政治家の名前が実名で語られるところが艶めかしい。 実子の彰之からは、東大を卒業しながらも生き方が定まらず、北洋船に乗り組んだのち、大本山こと永平寺にて修行する様子が伝えられる。難解な仏教用語を駆使して明らかになる雲水の修行の模様は、永田町で蠢くきな臭い政治をなす群れと、一見、対極であるようだが、しかし、何らかの共通点を読者に見出させる。 そして、舞台は衆参同日選の模様へと移り、榮の長男・優が参院選へデビュー、自身は当選揺るぎない衆院選へと、同時出馬する選挙戦へと移る。その際、榮は地盤の継承にも成功しつつあり、君臨する王として絶頂期にもあった。 この作品を読む前に、シリーズ前編として位置づけられる『晴子情歌』を読み込んでおくことが求められる。ただ、『晴子情歌』を読まなくても、本作品だけでも十二分に満喫できる構成となっている。

オレたち花のバブル組

[ 単行本 ]
オレたち花のバブル組

・池井戸 潤
【文藝春秋】
発売日: 2008-06-13
参考価格: 1,750 円(税込)
販売価格: 1,750 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 495円〜
オレたち花のバブル組 ※一部大型商品を除く
池井戸 潤
カスタマー平均評価:  5
銀行内の現実味あふれた真剣勝負で十二分に読み応えあり。
池井戸潤氏の名前は知っていたが読んだことはなかった。初めて手にした本書は非常に面白く満足できた。題名から横田濱夫氏的銀行小説かとたかをくくっていたら全く違う。江上剛氏が描く銀行トップの抗争や反社とは違う。高任和夫氏の描く50歳前後の窓際族行員の悲哀と喜びとも違う。現実に銀行内にある話が緊迫感もって展開され、内容は正しいし、中堅行員となった入行同期の連携、活躍が素晴らしい。本書はバブルで空前の大量採用時代の行員同期の話で、出世コースに乗った者、脱落してしまった者、勧善懲悪の頼るになる同期がいる、持ち場持ち場で支援する同期がいる、そのバブル入行組の活躍が清々しくもあり、行内での力関係や人間関係がおどろおどろする。「東京中央銀行」は旧産業中央銀行と旧東京第一銀行が合併し、ご他聞にもれず「Tだ、Sだ」と摩擦は大きい。主役の営業第二部の半沢次長、法人部の時枝調査役、半沢への協力者の渡真利、システム部から取引先企業へ外部出向第一号の近藤等々の同期が、行内の不審な動きの解明に或いは金融庁検査対応に、結束強く協働して当たる。 所管部移管がなされた「伊勢島ホテル」の巨額投資損失事件と、近藤が出向先の「タミヤ電機」の浮き貸し事件や粉飾決算をめぐり、そこに金融庁検査、特に銀行いじめの悪名高い検査官が加わり、各担当部、関連部が非常に難しい対応を迫られる。しかも読者と等身大の日常の銀行内また取引先とのせめぎあいだ。特に早々と外部出向となった近藤は、行員受け皿として銀行に恩を売り利用したい社長であり、よくありがちな出向・転籍劇であり、軋轢が生じ居心地は悪くなり、銀行に戻るケースが実際に多い中、近藤は不透明な財務経理の解明に社内で孤軍奮闘頑張る。半沢と金融庁黒崎、近藤とタミヤ電機社長、これらのバトルも読みどころである。昭和40年以前の入行者、昭和44年から48年位の入行の団塊世代、そしてバブル入行組、それぞれの社会経済背景や組織の中での巡り合わせで、悲喜こもごもの行員人生である。ただ時代の順番に給与、退職金、企業年金基金等の経済的なメリットが少なくなってきたことは確かであろう。
バブル世代の銀行員が銀行や企業の不正に真正面から立ち向かっていくストーリー
バブルという好景気と不良債権・リストラという不景気の両方を経験しているバブル世代が、銀行や企業の不正に真正面から立ち向かっていくストーリーで一気に読んだ。エリートコースを渡り歩いてきた半沢と、忙しさから病気になって出世コースから外れてしまった近藤、立場が正反対の二人が同期同士でお互いを励ましながら自分が信じる道を貫く様子は読み応えがあった。金融庁の黒崎と半沢の対決はお互い論理的な主張を展開していて読み応えがあったし、銀行内部の不正告発も根回しの様子がリアルに描かれていて最後まで目が離せなかった。特に近藤が銀行員としてのプライド、今まで支えてくれた同期への友情、家族への苦労を天秤にかける場面は緊迫感があってよかった。
働く、ということ
融資実務の著作もある元銀行員で銀行や金融の現場を舞台にした優れたエンターテイメントを 送り続けてくれる作家による、最新刊が、ようやくでました! 『オレたちバブル入行組』の続編にあたり、かつて悪質な融資先から融資金を取り戻すために 活躍した面々が、こんどはお役所相手のバトルと巨額損失を計上しかねない融資先を救うため 八面六臂の大活躍です。 池井戸潤氏の作品は、どれも面白いですが、一方で、いろいろ考えさせられます。 ほとんどの物語の舞台が銀行なので、基本は数字をベースに動くことになります。 でも、お金の流れに「還元」して世の中の動きを描写するだけではなく、そこには、お金の 流れに「還元」するからこそ、お金の流れだけでは描写しきれない何かが浮かび上がってい ます。それは、「働くということ」の意味だったり、「仕事」ということの持つ、世の中へ の「責任」だったり、「仕事」を介して世の中に「参加」するっていうことだったりします。 非正規労働やワーキングプアの問題を含め、社会福祉政策の貧困が問題視されています。 この問題は、行政の予算問題や、大きな背景としての世界経済の動向に関連付けられて論じ られることが多く、結果として「財務」の話に落とし込まれてしまって、むしろ問題の一方 のテーマである「労働」と「社会参加」の要素がないがしろにされているという局面がある ようにも思えます。 「経済=財務=お金の流れ」と、「労働=社会参加」を別けて論じることはできないのか? とか思いますね(もちろん財務は、とってもとっても大事ですけど)。 もしかして、もしかすると、アルチュセールや廣松渉は早すぎたのかも。 今こそ、マルクスが読み返されなきゃいけないのかも、とか。 【追記】むしろサルトルか、とか(いずれにしろ忘却の彼方ですが)。 そんなことまで考えさせられ、期待に違わぬ面白さでした。

金融小説 ダンテスからの伝言

[ 単行本 ]
金融小説 ダンテスからの伝言

・北沢 栄
【全日法規】
発売日: 1998-10
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 492円〜
金融小説 ダンテスからの伝言
北沢 栄
カスタマー平均評価:   0

K後継―流通革命・男たちのドラマ

[ 単行本 ]
K後継―流通革命・男たちのドラマ

・風間 透
【かんぽうサービス】
発売日: 2008-10
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
 Amazonポイント: 12 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 487円〜
K後継―流通革命・男たちのドラマ
風間 透
カスタマー平均評価:   0

アジアの隼 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
アジアの隼 (講談社文庫)

・黒木 亮
【講談社】
発売日: 2008-12-12
参考価格: 1,100 円(税込)
販売価格: 1,100 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 481円〜
アジアの隼 (講談社文庫)
黒木 亮
カスタマー平均評価:  4
アジア通貨危機、そのとき何が起こっていたのか。
この文庫は2004年10月に祥伝社から上・下巻で刊行されたものが1 冊にまとめられる形で講談社文庫より刊行されたものです。 何処にも特に記載が無かったので、加筆や修正はないと思います。 1冊にまとめられることで180円お得ですが、当然分厚く重たいの で小さな鞄に忍ばせたい方や、重いのは嫌だって方には祥伝社の方 をオススメします。 アジアの隼 (上) 祥伝社文庫 さて、本書では2つの物語が同時進行しています。 ロマンスも含めれば3つでしょうか、それでも読みにくいとは思い ませんでした。むしろ3つが上手く交わり、一度に多くよんでもダ レないと思いました。 ベトナムが1986年に打ち出した「ドイモイ」という開放経済政策で、 世の中はベトナム・ブームの真っ只中。タイ、マレーシア、インド ネシアの次はベトナムだと、世界中の投資マネーがベトナムに流れ 込んでいます。 そんな中、邦銀の銀行マンである主人公は、ハノイに駐在員事務所 を開設するために現地入りしますが、一筋縄ではいかない連中が許 認可権限をちらつかせ、あの手この手でたかってくるという「たか り体質」に唖然とさせられます。 事務所開設と並行して、メインのシナリオは発電プロジェクト入札 を巡る激闘、現地人女性とのロマンスも進行します。 もうひとつの物語は実在した香港最大の証券会社「ペレグリン証 券」の栄光と没落の軌跡です。 ペレグリン(隼)は香港が中国に返還された97年、香港の株価上昇 に伴い絶好調でした。97年上半期は前年同期と比べ、87%という大 幅増益だったのです。 ところがタイバーツが投機筋に売り浴びせられ、ついに為替が変動 相場制に移行。その影響は加速度的にアジア諸国へ波及します。 そしてインドネシアルピアの急落を受けて、ペレグリンは崖っぷち に立たされることになるのです。 この物語は全て実名となっており、正に事実は小説より奇なりだと 唸ってしまいます。

小説 古河市兵衛―古河グループを興した明治の一大工業家

[ 単行本 ]
小説 古河市兵衛―古河グループを興した明治の一大工業家

・永野 芳宣
【中央公論新社】
発売日: 2003-04
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 479円〜
小説 古河市兵衛―古河グループを興した明治の一大工業家 ※一部大型商品を除く
永野 芳宣
カスタマー平均評価:  5
古河市兵衛と渋沢栄一と陸奥宗光は「三本の矢」
小説 古河市兵衛(中央公論社 永野芳宣著)を読みました。 一番印象に残ったのは古河市兵衛と渋沢栄一と陸奥宗光が「三本の矢」だったという事です。 陸奥宗光がグランドデザインを書き渋沢栄一が実行計画を作り、古河市兵衛が実行するという三本の矢の関係です。 生糸の輸出然り銅山開発しかり、電線製造しかりです。 又私利を捨て皆社会の為の大義を意識していたことです。 又彼らは不正と邪を嫌う人達でした。 又海外の最新の状況や技術動向に目を向けていた人たちでした。 市兵衛は小野組の倒産という経験をし無一文からの再出発を成し遂げている。 「足尾鉱毒問題解決は、私の宿命」と木村長七に一貫して指示していたのも世の市兵衛像とは違うかもしれない。 明治維新という社会革命の激動期に電気等の発明という技術革命が加わり大いに社会の構造が変わった時期での群像である。 世界秩序の変革期でIT革命の勃興期である今、社会は激変する材料に十分に満ちている。

飛竜の如く―小説・五島慶太 (光文社文庫)

[ 文庫 ]
飛竜の如く―小説・五島慶太 (光文社文庫)

・広瀬 仁紀
【光文社】
発売日: 1996-06
参考価格: 591 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 469円〜
飛竜の如く―小説・五島慶太 (光文社文庫)
広瀬 仁紀
カスタマー平均評価:   0

小説 防衛省

[ 単行本 ]
小説 防衛省

・大下 英治
【徳間書店】
発売日: 2008-02
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 2,100 円(税込)
 Amazonポイント: 21 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 454円〜
小説 防衛省 ※一部大型商品を除く
大下 英治
カスタマー平均評価:  3.5
あくまで「小説」だという前提で
防衛省の歴史が時系列で綴られているので自衛隊の活動(が次第に拡大していく様子)を整理するにはとてもよい。他方、「舞台裏」での様子はあくまでも「小説」だと割り切って読まなければならない。これほど頻繁に変わる大臣が各種政策ののイニシアティブを取ったかのように、部隊の指揮官が全て判断しかかのような記述は全てフィクションだと思って読んだ方がよい。実際の意思決定過程はそのような簡単なものでもなければ、トップダウンでもないというのはどこの組織にも共通であろう。そうした本当の「舞台裏」を語ったものであれば船橋洋一「同盟漂流」等の方がはるかに迫真である。その点さえ見誤らなければとてもよい歴史の整理となろう。
防衛省とはなにか?
序章   中曽根康弘と三島事件 第一部  瓦力と日米共同開発 第二部  PKOでカンボジアに自衛隊派遣 第三部  玉沢徳一郎とルワンダ難民支援と阪神大震災 第四部  額賀福志郎とテポドン一号発射 第五部  野呂田芳成と北朝鮮不審船への初の射撃 第六部  瓦力と斉藤斗志二の北朝鮮対応 第七部  中谷元とアメリカ同時多発テロ 第八部  石破茂と自衛隊イラク派遣 第九部  大野功統と沖縄普天間基地移転攻防 第十部  額賀福志郎と北朝鮮ミサイル七発連射事件 第十一部 久間章生と防衛省昇格 第十二部 石破茂と新テロ特措法国会 第十三部 防衛省、今後の課題 本書は歴代の防衛庁長官やその関係者、各社新聞やいくつかの参考文献を元に執筆された「防衛庁の歴史(現防衛省)」みたいな本です。 ちょっとした辞書ほどもある分厚さですが、文体は読み易く、内容も面白いのでページが進みます。 日本国内ではどうしても白い目で見られがちな自衛隊やその関係者の苦悩や、防衛庁内での裏事情などがほぼ時系列で綴られています。 地下鉄サリン事件や阪神大震災、テポドン発射事件など誰でも知っているような大きな出来事の裏ではこんなことがあったのかと興味深く読みました。 つい最近の出来事まで載っていますが、単純に「読み物」として面白いのでお勧めします。

ハゲタカ〈上〉

[ 単行本 ]
ハゲタカ〈上〉

・真山 仁
【ダイヤモンド社】
発売日: 2004-12
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
 Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 451円〜
ハゲタカ〈上〉 ※一部大型商品を除く
真山 仁
カスタマー平均評価:  4.5
楽しめました。
会話部分が多く、描写も凝っていないので、 比較的読みやすい経済小説だといえるでしょう。 読んでいて感じたのは、 1.ストーリーの構成バランスが悪い…。 2.名称の付け方が萎える…。 という点です。 個人的には、 「なぜ、ここにページ数を使うんだろ…」 「なんで、ここを省略するんだ!?」 と思う部分が多々あり、バランスの悪さが特に気になりました。 とはいえ、 全体でみると十分楽しめるデキだったので評価は星4つとさせていただきました。
大型新人の登場を予感させる人物描写とストーリー展開
 本書は、経済小説の通例として、不良債権とは何だったのか、ハゲタカとはどういう存在だったのかを分かりやすく教えてくれます。  しかし、それだけではありません。人間ドラマの部分もよく書き込まれていて、企業を立て直そうと命を賭ける人々と不良債権でポロ儲けするファンド側の主人公が織りなす物語から目が離せません。  本書はバブルの崩壊直前の1989年からスタートします。  冒頭、なぞの人物が「おのれ! 大蔵省!」と叫んで割腹自殺します。場面はニューヨークに飛び、なぞの人物の息子と思われるピアニスト志望の青年が登場。アルバイトでバイヤーをやっているうちに投資家としての才能を開花させた青年が、父の割腹自殺の知らせを聞いて、ピアノを捨ててハゲタカ投資家になることを決意します。  他に、銀行の仕事に限界を感じて企業再建家を目指すようになったエリート銀行員や、親の放漫経営に厭気がさしつつも、実家のホテルの経営危機を救おうとする女性主人公も登場します。  ハゲタカの鮮やかな手腕が発揮され、青年は安く企業を買って高く売り抜け、利益を蓄えます。  舞台が2001年に飛び、いよいよ3人の主人公がクロスしはじめて……。  続きは下巻を読んでのお楽しみ、ということになりました。  ぶ厚い本なのに、読者を飽きさせません。  人物の生き方にも深みを予感させます。  読み応えのある書き手を見つけました。
綿密な取材を踏まえた生々しい描写が魅力
特定の主人公を置くわけではなく、アメリカのハゲタカファンドの日本人社長と、経営破綻したスーパーを再建するために友人に請われて邦銀からスピンアウトしたスーパーの社長と、これも経営に行き詰まっているホテルを建て直そうとしている女社長の三者の生き様をそれぞれ描く独特のスタイル。三者とも金融問題に直面している、そして日本に対する高い愛国心を持っているという共通点があり、同時並行でそれぞれのストーリーが進んでいく中で、相互に影響し合う。バブル前後の日本経済の状況を忠実に描写し、また、実在の企業をモデルにしているので、ノンフィクション性の高いフィクションであると言える。バブル期の金融機関の経営やコンプライアンスがどれほど緩んでいたのか、バブル後の金融機関の貸しはがし、貸し渋りでどれだけ地方の中小企業が影響を被ったのかなどといったことについて、アウトサイダーとしてはこれまで実感が湧かなかったのだが、本書を読むと、そのあたりがかなり生々しく描写されており、知的好奇心が刺激されてついつい引き込まれてしまう。かなりの長編小説であるが、中だるみもなく、興味深く読ませてもらった。
バブル崩壊後の日本経済のダイナミズムを描く
バブル崩壊後の日本社会で、次々と潰れていく企業。そしてそれに伴い増えていく不良債権。護送船団方式で保護されてきた日本の金融機関はその増え続ける不良資産を金に換える術を持たない。しかたなく二束三文で外資系金融機関に売りつけるのだが、そこはまさにハゲタカが死肉を漁る修羅場と化している。結局、それを金のなる木に変える数少ない錬金術を持つのが主人公の一人である鷲津が率いる外資系プライベートエクイティーファンドなのである。邦銀から買い取った債権を使って、安閑としていた放漫経営の企業を建て直し、あるいはばら売りし、邦銀では出来ないようなリターンを上げる。今でもしがらみの中に生きる邦銀ではどこまでやれるか分からない。
バブル崩壊後のこの10年余りの間にこの日本という国を舞台に起きた経済闘争を、小説を通じて如実にあらわしている傑作である。限りなく真実に近いと思われる筆者のプロットは非常に面白く、エキサイティングであると同時に金融関係者や企業経営者などの専門家の世界で起きている事象を分かり易く伝えてくれている。
イケテます!痛快で、興味深しこと多々の話でした
アメリカで、「ゴールデン・イーグル」と恐れられた凄腕の日本人買収屋が主人公。その日本人が、投資ファンドの社長として、日本へ帰国。日本で、倒産(寸前)の会社を、安く買い、企業価値を向上させ、あるいは分解して、高く売ることで、日本で金儲けを狙います。

知力、政治力、財力等を尽くす、主人公は、日本で成功できるのか、そして、隠された目的は???

主人公のファンドが、メガバンクや放漫経営の中小企業等を狙って、銀行や他のファンド、政治権力等と闘っていきます。

同時に、架空のメガバンクの不良債権処理を中心となって担う熱きビジネスマン、老舗ホテルの立て直しに挑む若い女性の後継者、かれら3人の運命が、重なっていきます。

興味深いこと多々でした。フィクションなのでしょうが、外資の怪しげな(??)投資会社って、こんな仕事してるのか、メガバンク内の政治ごっこ、企業のターンアラウンド、企業間の情報戦等など、いろいろな面で、勉強になります。

また、小説としても、かなりイケテル!感じです。プロットも興味深いし、主人公たちも、魅力的です。知力を尽くした「ばかしあい」で、法律の範囲内の「コンゲーム」を楽しんでいるような本でした。

一気に、上下巻読みました。全然この分野については、素人ですが、相当楽しめました。


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