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[ 単行本 ]
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マグマ
・真山 仁
【朝日新聞社】
発売日: 2006-02-07
参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 1,785 円(税込)
Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 300円〜
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・真山 仁
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カスタマー平均評価: 4
思いっきりフィクション ハゲタカの作者の小説と言うことで購入した。
全体として読みやすかったものの、舞台背景があまりにも現実離れしていて、ややもすれば「おとぎ話」化
してしまっていたのが残念であった。またエンディングは「終わらせるために」無理矢理話を収束させた感も
あり、もったいなくも感じた。
地熱発電の有効性とその裏返しの各種の規制・障害が詳らかにされてたのは、啓発の意味でも意義があった
と感じているが、それと外資系ファンドとを組み合わせたのは無理があったし、欧米から日本が原発全廃を
突きつけられるという大前提からして無理があった気がする。
もっとシンプルに、現在の地熱発電が置かれている現状を詳らかにするような小説に仕立てた方が良かった
のではないかと、個人的には感じている。
環境に良い発電方法とは何かを考える良書 CO2をほとんど排出しないことから、
「地球環境に優しい」電気として売り込む原子力発電所の欺瞞と利権をあばき、
その陰に隠された地熱発電復活シナリオをテーマにした、
投資銀行(ハゲタカ)およびそれを取り巻く様々な立場を描いた、秀逸の経済小説。
様々な利害が絡んだ登場人物をめぐる人間模様と
物語の展開が実におもしろい。
ただ非常に残念なのは中盤おもしろいにもかかわらず、
終盤がやっつけのようにあっという間に物語を終わらせてしまうこと。
中盤の詳細な記述はどこへやら、
後半の急ぎ足で話を終わらせる雑さは、
せっかくのおもしろい物語を台無しにしかねないので、
非常に残念ではあった。
ただそれを差し引いても、
二酸化炭素削減が叫ばれている昨今、
それを追い風に原子力発電所が「環境に優しい」と
太鼓判を押されていることはどうなのかを考えるには、
非常によい本だと思う。
エネルギー戦略の未来 学生時代にチェルノブイリの惨事をニュースで知って原子力発電に興味を持ち関連資料を読んで感じたこと。(素人ですが)
1.どんなに安全対策を講じても放射能漏れの危険性は残る
2.日本は地震大国。そこで原発を建設するのはどうなのか?
3.代替エネルギーを模索しなければ日本の未来は無い(原油依存を減らす)
原子力は放射能汚染というデメリットが大きすぎる
この本でも、最後は原子力発電の割合を減らし(かつ厳格な検査体制を敷き)地熱発電を増やすというシナリオですが近い将来そうなってもおかしくないと思いました。
次回作も楽しみです。 地球温暖化、原発に代わる代替エネルギー、政界・経済界との絡み、国際エネルギー問題などが織り込まれた作品で、
今地球規模で地球温暖化防止対策が行われていることもあり、また、今年2007年に起きた原発直下型地震を思い出すこともあり、
ぐんぐん引き込まれ、一気に読めました。
地熱発電をまったく知らなかった私でしたが、主人公と共に学べたような気もします。
「日本には何の資源もない」と耳にしたことが多かったのですが、作品の中の言葉にもあるように、
「日本は火山大国、それをエネルギーとしてとらえる」「答えは意外にも自分の足下にある」と改めて気付かされました。
私たちの未来はどうなっているのか、と考えさせられました。
また、主人公が女性、というのも私には魅力の一つでした。
小説を読み初めの頃は、周りの人からも「お嬢さん」とも言われてしまう主人公に不安も覚えましたが、
日に日に強くたくましくなっていく姿を頼もしく思いました。
登場人物は多いのですが、丁寧に書かれていたこともあり、どの登場人物も魅力ある人物でした。
題名の「マグマ」は、私たちの足下にあるマグマ、そして、登場人物たちの心の底にあるマグマ、のことで、それは良くも悪くも働くのだ、とも思いました。
「ハゲタカ」のような緊張感はありませんでしたが、経済小説としてはかなりの力作だと思いました。
次の作品を楽しみにさせてくれる作品でした。
地熱発電事業と外国投資銀行の投資の進め方の一事例 本書を読むことのメリットを考えました。
1.投資銀行(特に米国の大手投資銀行)が、どのようにして投資案件を発掘し、投資し、収益をあげるか具体的に知ることが出来る。
1.上記から類推して、いま現在、新聞を賑わわせている経済事象を同じような視点から見ることが出来る。
1.地熱発電事業について概略理解することが出来る。
では、デメリットは何でしょうか?
1.プロットがやや弱いこと。
1.他の方も書かれていますが、確かに緊張感にかけると思います。
以上を総合されて読むか読まないかをご判断されてみてはいかがでしょうか。
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[ 単行本 ]
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冷えた鋼塊〈上〉 (戦後ニッポンを読む)
・佐木 隆三 ・佐高 信
【読売新聞社】
発売日: 1997-11
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 300円〜
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・佐木 隆三 ・佐高 信
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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空蝉(せみ)の街角
・美浦 恒
【新風舎】
発売日: 2004-05
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 300円〜
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・美浦 恒
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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ヒカリノトビラ
・角谷 建耀知
【マガジンハウス】
発売日: 2006-01-21
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 299円〜
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・角谷 建耀知
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カスタマー平均評価: 4
泣け本です! ここの商品を飲んでいて、ちょっと気になって読んでみたけど、企業の社長の自伝にしては内容も物語風で読みやすく、面白かったです。で以外に泣ける内容やって思わず泣いてしまいました。
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[ 文庫 ]
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革命商人〈上〉 (文春文庫)
・深田 祐介
【文藝春秋】
発売日: 2001-02
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 299円〜
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・深田 祐介
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カスタマー平均評価: 5
革命をさえ喰い物にする日本ビジネスマンたちの姿 昨年の春、チリの首都サンティアゴの中心にある大統領府モネダ宮を前にして私は当時に思いを馳せた。
1973年、アジェンダ大統領率いる社会主義政権は、軍事クーデターによりあえなく潰え
た。そのアジェンダ最期の地が、このモネダ宮である。 現在その当時を想起させるものは
周囲のビル壁に残る弾痕のみ、モネダ宮を訪れる観光客の列は今も途切れることがない。
この軍事クーデターの後、チリは長きに渡り暴力と恐怖が跋扈する、ピノチェトによる
軍事独裁政治が続いた。
この軍事クーデターの背後に、日本の商社の激しい商業活動が存在したことはあまり知られ
ていない。眼前の利益を前にして、時に正義さえも犯しかねない日本のビジネスマンたち。
ビジネスと政治の境界線はどこにあるのか、著者は読者に問いかける。
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[ 文庫 ]
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小説吉田学校〈第7部〉四十日戦争 (人物文庫)
・戸川 猪佐武
【学陽書房】
発売日: 2001-03
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 296円〜
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・戸川 猪佐武
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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百貨店の崩壊
・萩尾 勝美
【近代文芸社】
発売日: 1995-09
参考価格: 1,325 円(税込)
販売価格: 1,325 円(税込)
Amazonポイント: 13 pt
( 一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。 )
中古価格: 293円〜
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・萩尾 勝美
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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小説吉田学校〈第6部〉田中軍団 (人物文庫)
・戸川 猪佐武
【学陽書房】
発売日: 2001-02
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 293円〜
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・戸川 猪佐武
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カスタマー平均評価: 4
福田内閣時代 今と比べると派閥抗争など隔世の感があるなぁ?
今度は福田赳夫氏が首相になるも、田中・大平コンビによって首相の座から引きづり
降ろされる。自民党史上、現職が総裁選に敗れた唯一の例でもある。
佐藤内閣以降の巻を読んでて感じたのは、三角大福の皆さんはどうやら首相になるタ
イミングを間違えていたのではないだろうか?ということ。
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[ 単行本 ]
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ミシガン無宿―アメリカ巨大企業と渡り合った男
・西安 勇夫
【碧天舎】
発売日: 2005-03
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 290円〜
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・西安 勇夫
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カスタマー平均評価: 5
痛快! アメリカに出向して数々の難題を乗り切っていく3年間のドラマ。人間相手、機械相手そしてゴルフでは自然をも相手に冷静な計算で『うまくやる』白鳥琢磨。テンポよく読みきりました。
面白い 最初の方の文章や構成は少し「おや?」と思うところがありましたが、読み進めるうちにどんどん引き込まれていきました。読みかけて知ったのですが非常に身近な企業が題材となっていたので更に面白く読めました。
一読の価値 ミシガンの素晴らしい自然とそこに住むアメリカ人と彼らに挑む日本人。フィクションではありながら、実在の自動車メーカーが登場するので面白く読めた。派遣された社員の苦悩と少しの楽しみと・・・企業ドラマって感じですかねぇ。
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[ 単行本 ]
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大罪
・江上 剛
【徳間書店】
発売日: 2006-04
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 283円〜
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・江上 剛
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カスタマー平均評価: 5
恐ろしいのは人間 傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲の7つの大罪と
それに関連付けられた悪魔をテーマに綴られる、野望渦巻く金融サスペンスです。
銀行統合の駆け引き、その銀行内での権力争いなどなど、
世の中で最も恐ろしいのは人間、なかんずくその欲望、その本能だと思い知らされます。
アスモデウスの館、ゴールドブラックカードなど、実際にあったら恐ろしい。
著者は『腐食の王国』においてもラファエロ作「小椅子の聖母」を鑑賞して着想を得たと述べていましたが、
本作もフランシスコ・デ・ゴヤ作『我が子を喰らうサトゥルヌス』が重要な役割を果たしています。
著作を読まれる前に『我が子を喰らうサトゥルヌス』を一度見てみることをお勧めします。
小説に深さと厚みが出て引き込まれた。 いつもの銀行を舞台にしながら従来の作品とは違い、全体の構成に深みと厚みが出てきて江上氏も小説家として一皮むけた感じを受けた。恒例の不良債権、総会屋、反社会的勢力向け融資というものから、権力闘争、野望に燃える実力頭取、上昇志向の常務とそのライバルとの関係に、買収合戦が加わり面白い小説に仕上がっている。ここでの銀行勢力図は、大洋朝日銀+三友銀+興産銀=ミズナミG,芙蓉銀+東洋銀=スバル銀行、東亜銀+菱光銀=東亜菱光FG、四和銀+海道銀=WBJ銀行、そして芙蓉信託銀行と、WBJ信託銀行。本書は芙蓉銀の頭取と常務の権力闘争で、そこには米投資銀行シルバーマン・ブラザーズとのアドバイザリー契約、WBJ信託銀の芙蓉信託銀への売却発表と白紙撤回騒動、スバル銀と東亜菱光銀によるWBJ銀吸収合戦というまだ記憶に新しいメガバンク抗争を絡めて緊迫感がある。
芙蓉銀当時に大阪中堅商社イトショウ事件、首都相互銀行吸収、合併後スバル銀の銀行界最後のカリスマ頭取、芙蓉銀と芙蓉信託銀と出てくれば「芙蓉」はどこか明白で面白い。最近の作品にはは性描写も少し入るようになり、意外と表現もうまいのに恐れ入る。
大罪を読んで サラリーマンならば少なからずも、誰しもが持っている同志に対する嫉妬。この物語は、このジェラシーが悪魔に心を奪われ、そして大罪を犯して行く入口になっていると思う。
各章に七つの大罪が描かれ、最終章で審判が下される、文中に出てくるゴールドブラックカードは秘密の館への会員証である。
アスモデウスと呼ばれる、この様な館は本当に実在するのだろうか?
そう言えば、あるカード会社にブラックカードなる物があり年会費が16万円以上で「ズバリ言うわよ!」の女史と巨乳姉妹の一人が持っているらしい!
経済小説であるが、主役を取り巻く女性の存在がサスペンスの担い手だと思った。
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